人の砂漠

2004年8月5日
『うねりの底にいて、
四面が盛り上がるような高い波に覆われている時、
このまま海の奈落へ引きずりこまれるのではないかという恐怖に襲われる。
だが、また舟は波の頂上に押し上げられる。
水平線が回復され、
島がまた見えてくる。
ホッとする。
しかし、また船は奈落に向かって沈んでいく・・・・・・。

漁民は信仰深いという。
それも当然だ、とその時の僕には思えた。
この荒々しい自然の前で、
どうして僕ら人間がなにものかでありえようか。 』

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