スタートラインはどこだろう?
秒針がまたひとつ震えた時なのか。
それとも鐘がもうひとつ鳴った時なのか。

時間は、ただそこに在るだけのものなのだろうか?
僕らはそれがそうであることに価値を見つけることができなかったのだろうか?

雨の一粒を思い
その一粒が流れに融合し
そして海を作ることを思い

そして、海はただそこにあることを思い

ただただ降り続く雨を、目を閉じながら
静かに窓辺で聞いている、誰かを思う。



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